作詞家・阿久悠さん。
阿久さんはアイドルソングから演歌まで幅広い作風で知られている。中でも時代のムードを敏感に感じ取り、その時代ならではの男女を描いて、共感を呼んできた。
「歌というのは、歌自体が時代を餌にして食べながら世に出て肥え太っていくのが一番大事なもの。僕は歌と時代との関係に一番こだわった作家だと思う」
阿久さんと言えば、好きな曲がたくさんあって選ぶのに困るけど、
中でも好きなのはこの曲。「津軽海峡・冬景色」(作曲:三木たかし)
津軽海峡・冬景色 石川さゆり(当時19歳)
♪ 上野発の夜行列車 おりた時から〜
詞も曲も歌声も大好き。
(ちなみに三木たかしさんはこれまた大好きな「つぐない」(作詞:荒木とよひさ)という歌を作られた作曲家でもあります)
阿久さんはどんな思いで作詞されていたのか。
「僕が一番書きたいものを書こう。明らかに世の中そっちの方向に向いてないんだけど、こっち向いてくれればいいなっていう思いで書きますよね。どうしても詞で響かせる歌が欲しいという制作者。そういうものが歌いたいと言う歌手がいれば僕は全霊を注ぎ込んで書きますよね」
自分が書きたいものを書くのか、それともみんなが聞きたいと思うものを書くのか、作詞や作曲をする上でなんか永遠のテーマのような気がする。
自分の書きたいものを書くよりみんなが聞きたいと思うものを書いたほうがいいのかなぁ・・・と最近思っていたところなので
この阿久さんの言葉は考えさせられる。
まあでも、一つ言えるのは、阿久さんのように売れっ子になったら書きたいものが書けるということ。
売れてもないのに自分が書きたいものだけを書いててもいつまで経っても誰にも見向きもされないかもね。
それ以前に発信しなければ存在すら認められない。
5000曲もの詞を書いてきた阿久さんが自分自身で最も気に入っている歌が「ジョニィへの伝言」(作曲:都倉俊一)だそうだ。
自分の好きなもの、好きな風景、好きな人間像、好きな物語みたいなのがこの中に盛り込められたという意味では1番か2番かというくらい好きな曲だとおっしゃっていた。
ちなみにこの曲はmさんの投稿で初めて知った。
ジョニィへの伝言 ボサノヴァバージョン | m
https://creofuga.net/audios/46507
いやぁ。素晴らしいアレンジ。
そしてmさんを通して、阿久悠さんが大好きだという作詞家のかずまさんとも知り合うことができた。
いろいろと縁というかつながりを感じる。 ♪〜(^.^)
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