前回の続きです。
今でしょ!筒美京平
芸能界一の筒美京平ファン・爆笑問題田中が選ぶ筒美京平ヒット曲ベスト20。
6位 魅せられて/ジュディ・オング
1979年、この年に出た「いとしのエリー」(桑田佳祐)にしても、「関白宣言」(さだまさし)にしても
私小説的な色合いがある曲が多かった中で、プロが作った夢を見させてくれる曲とのこと。
国内にいながら海外気分を味わえる壮大な曲、ということで、
エーゲ海の雄大さを表すため、サビの「エイジアン」
の歌い方を筒美さんに指導されたそうです。
裏声だと「風のイメージで、
地声だと「太陽」のイメージになる。
今回は「風」だから裏声で行こう!
どこで裏声に切り替えるか、声を聴きながら指導してくださいました。(ジュディ・オング談)
ちなみに「エイジアン」はエーゲ海のこと。
つづりは「Aegean」。アジア人(Asian)ではない(笑)
Wind is blowing from the Aegean〜♪
(エーゲ海から風が吹いている)
5位 AMBITIOUS JAPAN/TOKIO
筒美さんが生涯最後にオリコン1位を獲得した曲。(2003年)
Be Ambitious〜♪
あぁ、この歌も筒美さんだったのか。
日本歌謡史上唯一! 5つの年代でオリコン1位を記録!
(1960・70・80・90・2000年代)
4位 抱きしめてTONIGHT/田原俊彦
4位にトシちゃんを持ってくるあたり、爆笑問題田中さんらしいな。
と思った。
当時、アイドルとして低迷していた田原俊彦さんが筒美さんに頼んで作曲してもらい
見事に復活を果たした、ということらしいです。
あらためて、筒美さんのすごさが分かるエピソード。
3位 木綿のハンカチーフ/太田裕美
3位以内は、筒美さんご自身が選ぶ自信作ベスト3とも一致していたそうです。
都会に染まる彼を田舎で待ち続ける彼女という内容が時代にマッチした。
ハンカチーフっていう言い方がもう、すごく古い気がするなぁ。
太田裕美さんって全然テレビに出てこないけど、
こち亀にたびたび出てきてたので昔から名前だけは知っていた。
調べてみるとやっぱり、こち亀の作者秋本治さんがファンだそうです。
「詞が長くて曲をつけられない!」と諦めかけたが、わずか一晩で作ったそうだ。
ちなみに作詞は松本隆さん。
「長すぎるから書けない」という電話を松本隆さんにかけようとしたが捕まらなくて
しょうがないから一晩で書いたらしい。
もし携帯電話がある時代だったらこの曲は生まれなかったかも?
太田裕美「木綿のハンカチーフ」 4thシングル 1975年12月
曲もいいけど、歌詞も泣ける。
高倉健さんと武田鉄矢さんの映画「幸福の黄色いハンカチ」は関係がある気がしてたけど、
この曲と全く関係が無かった(笑)
2位 さらば恋人/堺正章
ザ・スパイダースからソロデビューした堺正章さんのデビュー曲。
この曲には「上を向いて歩こう」と同じ手法が使われているのだとか。
ちなみに、筒美さん自身がどんなに逆立ちしても勝てないとおっしゃってたのが
中村八大さん作曲の「上を向いて歩こう」/坂本九
この2曲に共通するところはペンタトニックだということ。
それにより、懐かしさや郷愁を感じることができる。
どちらもファとシを抜いたペンタトニック。いわゆるヨナ抜き音階。(ヨナ抜き長音階。Cメジャーペンタトニック)
日本の演歌や世界の民謡などにも取り入れられている。
(「上を向いて歩こう」のほかには、「北国の春」「蛍の光」「「故郷の空」「知床旅情」「ヨイトマケの唄」「木綿のハンカチーフ」「昴」「木蘭の涙」など)
ついでに言うと、長調の音階から第2音(レ)と第6音(ラ)を抜いたニロ抜き長音階は琉球音階になる。
短調の音階から第2音(シ)と第6音(ファ)を抜いたニロ抜き短音階はマイナーペンタトニックとも呼ばれる。
ニロ抜き短音階といえば、以前、題名のない音楽会で、
戦闘音楽の巨匠・渡辺宙明さんが、
「キカイダーの台本をもらったとき、子どもっぽい童謡やマーチにはしたくない、ロックっぽくしたい。そういう時は要所にニロ抜きを入れる」っておっしゃってたな。
渡辺宙明さんは、卒寿を迎えて以降も日本最高齢の現役作曲家として活躍しており、
2020年には95歳にして新曲を作曲し、
翌2021年には『機界戦隊ゼンカイジャー』で『ゴーグルファイブ』から39年ぶりに戦隊テレビシリーズの劇伴を担当するらしい。すげえな。
堺正章さん、今はダンディで素敵なおじさまって感じだけど、
若いころ歌ってるのを見るとネズミ男みたいな感じでなんで人気があったんだろう?って不思議に思うことも。
1位 また逢う日まで/尾崎紀世彦
力士のような大きなもみあげが特徴的。
この曲、もとはCMソングだったそうです。
エアコンのCM。スポンサーの意向でお蔵入りに。
次に、グループサウンズが歌うも全くヒットせず、
(「ひとりの悲しみ」ズーニーヴー)
阿久悠さんに歌詞を書き直してもらい、尾崎紀世彦さんが歌って
ようやく大ヒットにつながったそうです。
というわけで、原曲聴いてみたけど、
ズー・ニー・ヴー Zoo Nee Voo/ひとりの悲しみ Hitori No Kanashimi (1970年) 視聴No.46
あれ? 悪くないじゃん!
むしろ、こっちの方が好きかも(笑) ♪〜(^.^)
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