後で見ようと思って残しておいた題名のない音楽会を見てます。
2017年12月16日放送だから
ほぼ4年前か。やっとゆっくり見れた。
渡辺宙明さん特集。
アニメ・特撮音楽を約300曲作った作曲家である。
アニメ音楽のパイオニア。
当時92歳でいまだ現役。(現在96歳で日本最高齢の現役作曲家)
渡辺宙明さんが親子でご出演されていた。
息子さん(渡辺俊幸さん)も作曲家のようだ。
水木一郎さんや堀江美都子さんも登場して昔と変わらぬ歌声を披露されていた。
テレビを見ながら、渡辺宙明さんの特徴をまとめてみた。
宙明サウンド3つの特徴
1. ニロ抜き短音階(2・6抜き短音階)
以前にも、このブログで書いたことがあるけど、(「
Vol.690 今でしょ!筒美京平(「また逢う日まで」の原曲はズーニーヴー)」)
短調の音階から第2音(シ)と第6音(ファ)を抜いたニロ抜き短音階、いわゆるマイナーペンタトニックが宙明サウンドの大きな特徴だ。
日本の民謡やトルコの音楽、アメリカのロックなどで使われる。
聴くと高揚感を持つ。
ニロ抜き短音階が人の心をつかむと考え、取り入れたところ、ヒット曲を連発。
宙明サウンドに欠かせない要素となった。
渡辺宙明 「マジンガーZのときにちょっと使ってますね。しかも、ちゃんとうまいリズムに乗っけないとかっこよくならない」(「マジンゴー マジンゴー マジンガーZ」のところ)
そのニロ抜き短音階を全編に使ったのが「鋼鉄ジーク」
「鋼鉄ジーク」については、「
Vol.653 昭和のTVアニメ特撮主題歌大百科」で少し触れてた。
2. スキャットを多用
アニソン・特撮ソングの中でスキャットを取り入れたのは渡辺宙明さんが初めてらしい。
強い印象を与えるために、あえて歌詞ではなく、「ダンダダダダーン」などスキャットを使うのが宙明サウンドの特徴。
渡辺宙明 「これはですね、一番目立つのは秘密戦隊ゴレンジャーの『バンバラバンバンバン』」
結果、この覚えやすいフレーズは、子どもたちに大人気となり、
曲のヒットへとつながった。
3. ガールズスキャット
プロ野球初の女性選手の活躍を描いた「野球狂の詩」では、
歌詞がなく、全編、女性ならではのスキャットとなっている。
この曲を歌ったのはアニソン界の女王・堀江美都子さん。
もとは、コーラスグループのスウィングル・シンガーズ(1963年にフランスのパリで結成したアカペラ・ヴォーカル・グループ)がバッハのフーガをダバダバ奏法で歌った。
これをアニメに取り入れたらウケると考え、「野球狂の詩」に生かした。
https://www.youtube.com/watch?v=WE8-tOtQTTE【野球狂の詩】 歌:堀江美都子 野球狂の詩OPテーマ
女性のスキャットっていいよね。
「エーゲ海の真珠」とか。
宙明サウンド3つの特徴を使って習作を1つ作ってみようかな。 ♪〜(^.^)
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楽曲倉庫たにわさび:
http://taniwasabi.seesaa.net/■関連記事
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