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2013年07月05日

エレクトリック・ギターとオーケストラのための協奏組曲 変ホ短調「新世紀」


エレクトリック・ギターとオーケストラのための協奏組曲 変ホ短調「新世紀」
(Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra in E flat minor Op.1 - Millennium -)
 /イングヴェイ・ヨハン・マルムスティーン


オーケストラをバックにエレキギターを弾いてしまおうという意欲作。

1998年の作品。
このアルバムは聴いたことがなかったので早速聴いてみました。

もともとクラシックを好きになったきっかけはイングヴェイだったので、
違和感なくすんなりと入り込めました。

お馴染みのフレーズが出てきたりして楽しめます。

中でもお気に入りの曲は、1曲目の「イカロス・ドリーム・ファンファーレ」と3曲目の「フーガ」。


ライナーノーツの解説を読むと、また勉強になります。

解説は片桐卓也さん。


スウェーデン出身のギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンの身体の中では、バロック音楽とハード・ロックは完全に一体化している。その証拠がこのアルバムである。(中略)たぶんヴィヴァルディが20世紀に生きていたら、エレクトリック・ギターでこんな協奏曲を書くだろうというような音楽なのだ。


うはっ、すごい表現!!



スウェーデンで過ごした子供時代にジミ・ヘンドリックスの洗礼を受け、また母親が持っていた数多くのバロック音楽のレコードを聴き漁っていたギター少年イングヴェイは、ある時ギドン・クレーメルの弾くパガニーニの「24のカプリス」の演奏をテレビで見て、虜になってしまう。
 彼の中で音楽のメルトダウンが始まる。ジミ・ヘン、パガニーニ、そして当時注目され始めていたプログレッシブ・ロック(特に初期のジェネシス)が、彼の肉体のなかで出会い、ギターというメディア(表現手段)を通して、世の中に出て行く。


ジミ・ヘンとパガニーニの影響を受けていたのか。・・・って、こういうのを知るのもおもしろい。



「ある時テレビを見ていたら、 『プレリュード・トゥ・エイプリル』 の最初のフレーズを思いついた。それでスタジオでそれを録音したのさ。これはいけると思ったアイディアを煮詰めて曲にまとめる。だからこのアルバムの音楽自体は、大体3ヶ月ぐらいで出来たんだ」(中略)一緒にバンド活動をしていたキーボード奏者マッツ・オラウソンがイングヴェイの手助けをして、オーケストラの様々な楽器の音をサンプリングして、曲全体のサウンドを作り上げた。そしてデイヴィット・ローゼンタールがそれをスコア化して、念願のオーケストラとギターのための壮大な協奏曲作品が完成した。


具体的にこのアルバムをどうやって作ったかが書かれていて興味深い。

オーケストレーションは誰がやったんだろうと思ってちょっと調べてみたら
基本的にイングヴェイが一人でやってるらしい。



それは本当に彼の身体の中にあり、彼のインスピレーションの助けを得て、この世界へ出たいと憧れ続けていた音楽なのだろう。


うまい言い方だなぁ。よく、曲はすでに自分の中にあって、あとはそれをうまく外に出すだけといわれるが、そういうものだろう。

ちょっとしたきっかけ、それがインスピレーションだったりする。
自分の場合も、曲を作ろう!ってゼロからうんうんうなって作るというようなことはほとんどない。

一瞬でパンッと曲が完成することもあるし、そういう意味ではどちらかといえば即興に近く、全てはインスピレーション次第。

降って沸いたものをそのまま出しているだけである。



本当に音楽におけるジャンル分けには意味がないのだ。すべての音楽について言えることだが、作曲・演奏におけるインスピレーションの有無が、まずすべての基本である。本当に決まり切ったロック、ヒップホップもあるし、退屈なクラシックの演奏もある。しかし、人を感動させる作品・演奏には独自のオーラがある、どんなジャンルであろうと。


こういうことって、日頃から思っていることなので、うまく代弁してもらえたという思いである。

自分の場合も自分の曲がどんなジャンルなのかよくわからないし、ジャンル分け自体にはそれほど意味がないと思っている。感動させるオーラというのはジャンルを飛び越えるのだ。

posted by 谷飛沫 at 23:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽の話 | edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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